Posted by Tetsuya Kitahata on June 06, 2003 at 01:53:19:
In Reply to: Apache 直下プロジェクト 翻訳 posted by Tetsuya Kitahata on May 29, 2003 at 23:04:54:
きたはたです。
ここのところ、私の方もJakarta/Apache/Incubator等で色々な動きがあり、Incubatorプロジェクトの方の翻訳に力を注いでいます。(自分の為に、というのもあるのですが・・もっと深くApacheのことが知りたくなってまして・・)
段段、自分が何故Jakartaに興味を持ち、そして翻訳を始めたのか、と言う事を、きちんと頭の中に描く事が出来るようになりました(始まりは、[Majavdomo]のようなMailing List Management System に興味を持ち、そこで [James] に出会い、日本語情報が少ない事を機に翻訳を開始し、同時にJakartaサイトをながめていくうちにPoiの翻訳を募集していたので立候補し・・・現在にいたっているわけですが)。
つまり、「コミュニティのプロセス」に、一番関心を持っていた、と言う事だったわけです。陳腐な(要するに、もうメジャーになってしまったもの)ものにあまり関心を寄せて翻訳をしなかったのも、「新しく生まれた命がどう発展していくかを眺めていきたい」という自分の気持ちにはあわなかった、と言う事なんだろうと思うわけです。
今まで翻訳した中で、一番自分でもお気に入りなのは、実は「Poi」の「Histry and Future」部分です。Andrew C. Oliverという、一見すると「ガサツ」で「傲慢っぽい」人間が、どういう経緯でオープンソースに参加していき、そしてどのような人間がコミュニティに加わって、どう発展していった/していくのか・・という部分で、(心の中では見守りたいと思いつつ、彼のビジネスをより深く発展させて言って欲しいと強く思っていました)興味関心があったわけです。彼と個人的にメールをしていく中で、実は全然傲慢ではない事に気づきました。また、彼は非常に熱心にTapestryをIncubateしようとしていまして、その努力がアリアリと私には伝わっていました。
Incubationのプロセスというのは、非常に大変なものだと思います。これは、現実の社会の「ビジネス」でも同じ事。Andyは、スポンサーとして頑張っていったけれども、Mentorが居なかったんですね。・・Incubator"としての"Mentor(先達・理解者)が。Incubationのプロセスも、「経験」があるごとにどんどん、「孵化」が早くなっていきます。これは、Incubator自体が成長していくからです。
尚、Poiプロジェクト自体(Andyが主導となっているプロジェクト)は、どのような"Mentor"が居たかと言うと、Apache世界にいざなってくれたのは「Nicola Ken Barozzi」と「Stefano M.」だと言う事です。つまり、こうした「連鎖」が、JakartaやApacheを形成していく、というわけですね。
私にとっての、Jakartaでの「Mentor」は、この彼つまりAndrew C. Oliverです。彼とのコミュニケーションがなければ、「ここまでJakartaに深く首を突っ込む」事はなかったでしょう。最初に翻訳を行ったときに、彼は積極的に「Tetsuya、Committerにならないか?」と言って来ました。其のときは、私は拒否しました。今は、彼のProposalを心からありがたく思い、歓迎し、そして力になっていこう、という意思の方が強くなり、OKしました。
以下は、彼にあてた手紙です:
「I am also very much thankful to you because if I didn't meet you, I could not last to participate and translate the jakarta-projects. As for me, you are a "mentor" in jakarta-world ;-)
Well, many people who want to get involved in Jakarta might have the hesitations to participate because they do not know about the existing members. I am sure you are so frank and have sunny disposition enough to make it to get into new communities smoothly. However, there are a lot of guys who are shy and feel hesitation in participation, yet if there are chances or good members for them they can be a great power to the community.
I want to become one of the "bosom friends" for the potential members.」
このような事を考えながら、また翻訳を続けていく事とします。
そして、Inbubatorプロジェクト自体が、より多くのMentorを輩出していく事を期待して。
では。