Posted by Tetsuya Kitahata on July 30, 2003 at 02:18:10:
In Reply to: Jetspeedプロジェクト posted by Tetsuya Kitahata on July 28, 2002 at 12:30:24:
北畠です。最近、EIPすなわちEnterprise Information Portal がとみに話題になっています。企業情報ポータルの事ですね。
イントラネットでの入り口である、企業情報ポータル(エンタープライズ・インフォメーション・ポータル、EIP:Enterprise Information Portal)は、企業内の情報を効果的に活用するために誕生したもので、確かに「Yahoo」などといった「ポータルサイト」と「ポータル」という名前では確かに同じですが、どちらかというとイントラネットの利用方法をどう効率化するかという目的で発展してきた概念と言えます。
現在、企業内部には多くの情報が溢れ、さまざまなアプリケーションシステムが存在しており、其の中で、EIPはポータルからのリンクや連携検索によって、効率的に既存の情報資産やアプリケーションを利用できるようにしたものです
一言で言い表せば、
<一つの窓口(ポータル)を通じて"基幹システム"と"一連のビジネスプロセス"にアクセスできるWebサイト>
となります。
EIPは、既存資産との連携の仕組みにおいて、一般的に次の三つの基本的な機能を提供しています。
・利用者が一度ログインすれば、必要な各システムにシームレスにアクセスできる"シングルサインオン機能"
・部門ごと、利用者ごとに、必要な情報や使いやすい操作環境を提供する"パーソナライズ機能"
・複数のデータソースへ横断的な検索を行い、必要な情報が簡単に取り出せる"ワンクリックサーチ・フォア・マルチデータソース機能"
従来、企業は個別に自社独自のポータルを作り込み、この機能を実現していました。しかしながら現在では、情報アクセスに関する機能を包括的に提供するEIP製品が登場し、導入企業側は、手間暇をかけずにEIPを構築できるようになりました。
EIP製品は、企業内にあるデータベースやドキュメントファイル、Webコンテンツ、アプリケーションなどの既存の資産を、Webブラウザのみを使って利用できようにしたものといえます。
EIP製品は、利用者の所属や個人情報の管理を行い既存システムへの横断/縦断的なアクセスを可能としたり、また個人や組織ごとに必要な各システムや情報へのアクセスをポータル画面より一括して行うなど、既存資産との連携のしくみを提供します。
Jakarta Jetspeed は、こうした「EIP製品」の一部として、今後より一層の発展をしていく事でしょう。勿論、紆余曲折がまだ必要であり、かつ「blood」が多く必要です。しかし、EIPの分野で優位を行っているNEC社やIBM/ Oracle社なども、Jetspeedを多く活用していますし、ポータルのJSR-168が間も無く出るでしょうから、今後の動向がより一層注目されます。
Jetspeed モジュールが jakarta-jetspeed-2 にfork (分岐)したのも、このような時代の流れから、と言えるでしょう。
では
余談:上にも書きましたが、Jetspeed のモジュールに、「jakarta-jetspeed-2」というのがつい数時間前出来ました。さて、これからどう発展していくのか、また楽しみです。BasicPortalも良いかな?と最初は思っていましたが、ちょっとダメっぽいですねぇ・・。こういうのは、イニシャルのコアメンバの「人柄」等々も影響するんですよ。オープンソースって結構「オープン」といいながらも、イニシアティブを取る人の性格がモロに現れたりします。
: Jakarta Jetspeed 翻訳を開始します。
: Jetspeedは、POIやJAMESを始める前から翻訳したいな、と思っていたんですが、「ポータル」のサーバーの需要は高そうな気がしていますので。
: #今の段階では全然出来てません。
: 尚、このプロジェクトから派生したのが[Turbine]プロジェクトであり、Jakarta Projectの一部で使われているmaven(達人という意味)もこの中に含まれています。
: 余談ですが、mavenは色んなプロジェクトで使われているので、使い方をマスターしなければならなかったのですが、先々週くらいにようやくマスターしました。build.propertiesのスペルをミスっていて何時間も格闘してました(笑)。